後悔しない選択を

京都大学:経済学部 N・Mさん

私はこの春、京都大学経済学部経済経営学科に合格しました。
これまでの自分の勉強を振り返って、少しでも皆さんの参考になることが書ければと思っているので、読んで頂けると嬉しいです。

 
高校に入ったばかりの頃は、周りのレベルの高さに圧倒され、自分がまだまだだと痛感させられました。また、ピアノでの芸術大学進学にも憧れていたので、総合大学についてはあまり一生懸命考えていませんでした。
しかし、1年生の頃、自分の知識や人脈をより広げるために総合大学である京都大学を担任の先生から薦められ、夢のまた夢でしかない京都大学を、なんとなく志望し始めました。
志望したのはいいものの、日々のレベルの高い授業についていくための予習・復習に追われていたので、京大のための特別な勉強は一切していませんでした。

 
そのため、なかなか対外模試では結果が得られず不安を感じ始め、1年生の冬に必死で英単語を覚えまくりました。今振り返ると、このおかげで英語の点数が大きく伸び安定につながったと思います。
中学校の学習は、学校や塾で与えられた課題をしっかりこなしていれば十分に理解できる内容です。
私は中体連で県大会まで進み、7月の終わりまで部活に明け暮れていました。
加えて8月中にはピアノのコンクールを複数抱え、中学部に入塾したのは3年生の秋でした。本格的に受験勉強に取りかかったのはその時期からでしたが、それでも問題なく間に合いました。

 

しかし、高校の勉強は質も量もまるで違います。
日々まじめに学習を積み重ねていくことはもちろん大切ですが、きっと多々出てくる自分の力では理解できない内容を人に聞くことも大切になります。
質問することを恥ずかしいと思わず、貪欲に学習に取り組む姿勢をいつも忘れないでください。
私は5月末の高校総体で部活を引退した後からは、毎日塾に通うようになりました。
とにかく京都大学の入試は他の大学と全く問題形式が違い、とても特徴があります。
そのため、初めて京大模試を受けた時の衝撃は今でも忘れません。
ひたすら京大の問題形式に慣れることに必死の毎日でした。
二次試験重視の学校にも関わらず、二次試験にかなりの不安があったので、自分の場合はとにかくセンター試験よりも記述対策に徹しました。

 

センター試験の勉強は、1ヶ月と少しの間で集中的にやりました。
しかし本番では目標点数に20点ほど足りず、志望大学を下げるかとても悩みましたが、家族や高校部の先生、友達にも励まされ、京都大学志望を貫くことに決めました。
本当にあの時、志望校を下げなくてよかったなと今は思います。
やはり自分の一番後悔しない選択をすることが大事です!
受験生活は本当に大変だと思いますが、自分一人での戦いでは決してありません。
周囲で支えてくれているたくさんの先生方や両親、仲間がいることをいつも忘れないで、いっぱい感謝してください。

たくさんの人の力が合わさって合格への道は開けます。
長い長い受験生活だと思いますが、誰にでも必ず春は来るので、自分の合格を信じて最後まで頑張ってほしいです。
応援しています。

 


経済学部 N・Mさんの保護者様より