秘訣はスタートダッシュとその初速の維持

東京大学:文科Ⅰ類 H・T君
小学5年生の夏に早稲田スクールに通い始めたのは、単に勉強が「楽しかった」からでした。
附中受験クラスに入ったものの受験する気はさらさらなく、ただいろいろなことを学びたかっただけでした。
しかし、中学部に入り、熊本高校合格に向けて学習を積んでいたころは、高校受験という目の前の目標に少し盲目になりすぎていたように思います。

 

SS・SVクラスの誘いを断り、県外私立高校も何一つ受験せず(なんとまぁ自分勝手な……)、ただひたすらにケアレスミス回避の訓練ばかりしていました。
あれほどつまらなかった時期はありませんでした(今思えば、英語や数学の図形だけでも発展した内容に触れておけば、高校時代に多少のリードは取れたかもしれないと思うのですが……)。

 

とはいえ、入学してしまえば中学までの成績なんて関係ないわけです。
僕の場合、入学前後から先取りして数学を進めていたことが、毎日部活終わりに早稲田スクールに来て勉強するという学習のルーティーンや勉強のモチベーションの維持につながったと思っています。

 

大学受験成功の秘訣も、やはりこのスタートダッシュとその初速の維持にあると考えています。
実際大学受験では、高校受験のようにいわゆる「受験勉強」に没頭することなく、広い視野で学習というものを考えることができました。
3年間という長いスパンで大学受験を捉えたことで、無駄に焦ることなく取り組めたからでしょうか。

 

なにやら偉そうなことばかり書き連ねましたが、受験というものは結局受験でしかなく、将来という長いマラソンのスタートラインに立つ、そのための参加登録に過ぎないわけです。
参加登録に必要な事とは何でしょうか。
ただ書類に記入するだけでもちろん参加できるのですが、その前段階として「参加したい」という強い志があるはずです。
受験においても同じく、何より大切なことは絶対通りたい、通るはずだという強い意志を持つことです。

 

これが精神面での安定を生み、勉強にも身が入るようになります(もちろん気を抜きすぎると参加登録に際する不備として不合格を通告されてしまいますが)。
学習が軌道に乗ればさらに自信がつくわけで、「絶対通る」という強い意志と早期からのコンスタントな学習の相互作用で大学受験は成功へと導かれるはずです。

 

大事なことを書き忘れていました。スタートに立つためには、まず体調管理です。
体調を崩しては参加すらできないわけですから。
僕は試験直前の週末に胃腸炎を患ってしまい、試験前4日ほど無勉強、しかもうどんと粥とポカリスエットだけの生活をしていたもので、なんとか前日までにコンディションを戻したものの本調子ではありませんでした。
ただきついだけでなく要らぬ不安を生むので、体調は第一に整えましょう。

 

僕はこうして東大に合格したわけですが、あくまで参加登録が完了しただけで、やっと夢に向かって走り出せるわけです。
入学後は法学部に進学して政治を学び、政治家になって国政に係わるか、国家公務員として裏から支えるかしたいと思っています。
そんな傍らで世界を舞台に仕事をしたいという夢もあり、せっかく日本一の大学に入れたわけですから、大学で学ぶ中で様々な可能性を探っていきたいと思います。

 

最後に、これまで何も言わず見守ってくれた両親、いつでも支えてくださった早稲田スクールの先生方に感謝の意を表して、この文章を閉じます。
ありがとうございました。

 


文科Ⅰ類 H・T君の保護者様より