絶対あきらめない!

熊大附属中学校:K・Sさん

 私が附中に行きたいと思った理由は、小さい頃姉が通っていたからです。コーラス部のメンバーとして全国大会に出場した姉は、とても輝いていました。自分も姉のように、いやそれ以上に輝きたいとその頃から強く願っていました。附中への道はとても厳しいものだと十分にわかっていたので、早いうちに塾に通おうと4年生の夏から早稲田スクールに入りました。上三人の姉や兄たちと違う塾に通うことにしたのです。
 夏期講習は宿題がとても多く、間違い直しまで理由付けをしなければならず、とても大変でした。そして、1回目の学判では5段階でした。成績表を見ると、知らない人の名前がずらりと並んでいました。私は負けず嫌いだったので、これまで以上に勉強をがんばりました。すると、2回目、3回目、…と学判を受けていくうちに、だんだん成績が上がってきて、とてもうれしかったです。
 塾に通い始めて、ずっと絶好調だったわけではありません。塾の友だちが増えていくにつれて、だんだん順位が下がっていくのがわかりました。何度か親子げんかもして、受験なんかしたくないと思ったこともありました。
そんな落ち込んでいた私のはげみになったのが、夏期合宿のバーチャル入試で合格したことです。夏期合宿では、今まで成績優秀者リストでよく知っていた名前の同級生とも知り合いになり、とても励みになりました。バーチャル入試の結果によって、今まで受験に対しての不安が消え、「自信」へと変わっていきました。それからは、自分に自信を持って模試を受けるようになりました。その後も、自分なりに頑張り通すことができました。
 附中の入試当日…。私は、いつもと同じ気持ちで試験を受けることができました。何となく、あっけなく終わってしまったのですが、手ごたえは十分でした。それでも合格通知が届いて、ほっとしました。受験をあきらめないでよかったなあと思いました。

 

 


 

母の長い一日

K・Sさんの保護者様より

 娘と私は朝から外出を控え、郵便局のバイクの音を、今か今かと待ち続けていました。この日は、娘にとって12年余りの人生の中でも最も大切な日だったからです。今までの経験から、合否通知の期日指定郵便物はできるだけ早く、届くはずだったのです。それなのに、待てど暮らせどバイクの音はしません。「まだかな?」「いや、午前中には届くはずだ。」いろんな思いが頭をよぎります。予想していた到着時間を過ぎても郵便物は届かず、期待は次第に苛立ちへと変わっていきました。郵便局に電話で問い合わせると、「夕方ぐらいになりますね。」という冷たい応答。「もう待てません。今から取りに行きます!」
 やっとたどり着いた時間外取扱窓口で念願の封筒を手にしたとき、当の娘はもう出かけていったあとでした。震える手を落ち着かせながら開封した通知の結果は、合格でした! 娘と私にとって、これほど長い一日はなかったと思います。
 追伸
早稲田スクールの先生方、このたびは本当にお世話になりました。娘は大好きな合唱を続けるため、武蔵ヶ丘校に所属しながら、合唱の練習と重なる授業日は、清水校にて受講させていただいていました。いつも笑顔で迎えて下さり、懇切丁寧にご指導いただく両校の先生方のおかげで、最後までやる気満々で受験に臨むことが出来ました。本当に「熊本は早稲田」だと実感しています。今後とも、どうぞよろしくお願いします。