仲間と競い合った日々

熊大附属中学校:T・K君

 僕が早稲田スクールに入塾したのは、5年生の2月、周りより遅かったが、まだ焦りは感じていなかった。このころの僕の勉強スタイルは、土日だけ自習というだらけ切ったスタイルだった。これは内部生という気のゆるみがあったからだ。
 そんな調子で夏期講習を迎えたある日、先生が小6に対してこういう一言を放った。
 「夏が勝負だ。ここで相手と差をつけろ。」
ぼくはこの言葉を聞いた時、夏期講習という物事に対しての周りとの価値観の差を思い知った。それを知った後は学習隊に入り、CT勉強、eトレ、ノートチェックなどを頑張った。夏の学判では12位で1段階という好成績な結果だった。夏期講習終了後も黙々と勉強を続け、同時に附中への憧れを強めていき、九学・真和の二つの私立中に合格し、自信をつけていた本番三週間前、お父さんが
 「一日頑張ることは簡単だろう。それをあと三週間続けるだけだ。絶対に合格しろよ!」
と言ってくれた。この言葉が後押しとなり、正月特訓では「S1」クラスを最初から最後まで維持することができ、ファイナル特訓で気持ちを整理できた。
 そして受験が始まり緊張していたが、二回も同じことを経験しているからか、すらすらと記述問題を解くことができた。その調子で面接まで終わり、心残りは一つもなかった。
 受験から一週間後、合否通知が届き、慌てて中を見てみると、そこには「合格」という文字があった。この二文字を見た時、この一年の意味を本当に実感することができた。でも、これは人生の一つの分岐点にすぎない。だから、これからも気をひきしめて頑張っていこうと思う。応援して下さった家族、先生方、友達、感謝しています。今までありがとうございました。

 

 


 

受験で学んだもの

T・K君の保護者様より

 早稲田スクールに入塾して、丁度一年が経ちました。この一年で附属中学校受験合格という大きな目標を持ち、先生方や仲間と一歩一歩積み上げてきた結果、今の息子があり、そして更なる目標に向かって進もうとしている姿を、親としてとても嬉しく感じています。良い意味で順位が出ることに嬉しさとくやしさを初めて本気で感じとり、仲間と切磋琢磨することをこの受験を通じて経験することができたようです。私自身、受験生を持つ親としての心構えや接し方など、振り返ると反省点も残りました。これから益々成長していく息子をもっと大きな気持ちで見守り支えていかねばと思っております。そして、早稲田スクールの先生方には、大変感謝致しております。いつも子供達には丁寧で、叱ることもあっても認める所は受け止め褒めて下さり、このことは子供にとって大変自信につながっていったようです。
 一つ目の目標は達成しましたが、また次の目標に向かってこの小学校で経験した受験をもとに、どんどん成長していってほしいなと願っています。