勝つために

熊本高校:H・H君

 「高校受験は長いようで短い。」
 中3になった時、様々な方がこう仰っていました。しかし、僕は高校受験というのは長期戦だと思います。その長期戦に勝つために大切だと思うことを伝えたいと思います。
 まず、メリハリをつけるということです。高校受験は後になればなるほど、勉強時間を増やそうと、睡眠時間を削ってまで勉強する人がいます。しかし、そうすると授業中に眠気が襲ってきて効率が落ちることは明白です。だから、「塾で勉強をしてしまって家では休むだけにする」などメリハリをつけることが大切になってきます。
 次に、最後まで勝つための努力を続けるということです。ただ闇雲に努力しても効果は薄いです。「努力」が「勝つための努力」になるためには二つのポイントがあります。
 一つ目は短期的な具体的数値目標を設定することです。たとえば、「四高模試で全教科〇〇点以上取る」などです。一つ一つの目標に対して、適切なプロセスのもと、努力を重ねれば必然的に合格も近づきます。
 二つ目に苦手教科の対策を重点的にすることです。得意教科で稼ごうとするよりは苦手教科を平均まで持って行く方がぐんと楽です。
 これらの重要性に気付かされたのは灘高校受験の時でした。過去問演習をしていく中で英語が唯一受験者平均になかなか届きませんでした。問題を見るのも嫌になるほどでしたが、「受験者平均を超える」という具体的数値目標を立てて優先的に努力しました。そうするとやっと最後の過去問演習で受験者平均を超えることができました。この調子のまま本番に臨めたので、合格することができたのだと思います。
 後輩の皆さん、最高の努力をして、最高の結果をつかみ取ってください。最後は気力の勝負になります。悔いの残らないようにしてください。応援してます!

 


 

挑戦

H・H君の保護者様より

 3月15日、熊本高校で息子の受験番号があるのを確認し、やっと終わったーとホッとしたのがつい昨日のことのようです。
 この春、高校受験の息子と大学受験の娘を抱え、我が家は何となく落ち着かない一年でした。そのうえ、息子は県外私立に挑戦したいと言いだし、結果的には5校も受験することになったのです。8月の初めまで部活を続け、本格的に受験モードになったのは夏休みの後半。果たして間に合うのか、もし失敗したら落ち込むのでは・・・など心配もありましたが、せっかくのチャンス、何事も経験させてみようと息子の挑戦を応援することに決めました。
 二学期以降は、年末もお正月さえも、ほぼ毎日早稲田スクールに通い、同じクラスの友人たちと一緒に頑張っていたようでした。私は息子も娘も体調を崩さず受験に臨めますようにとただただ願っていました。
 年が明け、いよいよ受験本番の時期を迎えると、次々に息子と娘の入試が続きました。息子はあちこちに旅行にでも行くように、半分楽しそうに荷造りをして、受験地へと向かっていました。毎回帰宅した息子に「どうだった?」と尋ねるのですが、「今回は○○を食べたよ!おいしかった~!」とノーテンキな返事。私は「期待した答えと違うんだけど・・」と言いながらも、元気に受験できて良かったと内心思っていました。
 そして、ドキドキの合格発表。息子はおかげさまで、目標通り5校とも合格することができました。
 息子を指導していただいた先生方、特に京町校の先生方には感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。