受験を終えて

熊本高校:S・Mさん

 「えっ?あっ?あったー!」
 自分の受験番号を見つけた瞬間、今までの努力は無駄じゃなかったと心から思うことが出来ました。振り返ってみると、この一年間は私にとって楽なものではありませんでした。
 私は他の人より受験モードに切り替えるのが遅く、塾ではちゃんと勉強しても家ではほとんど出来ていませんでした。夏休みに入ってもまだスイッチが入りきらず、そのため夏期合宿でのバーチャル入試では「不合格」という結果で、すごく悔しい思いをしました。なのに、その後もなかなかスイッチを入れることが出来ませんでした。
 冬期講習が始まり、ようやくスイッチが入って来ると、問題を解くことが楽しくなり、もっと早くから入れておけば良かったと本当に後悔しました。先生方の「スタートが早ければ早いほど有利に受験勉強を進められる」という言葉を身に染みて感じました。
 家ではついダラダラして時間を無駄遣いして、集中して勉強できず、成績も低迷していた私は、よく両親と喧嘩をしました。そのことでよく先生方に相談に行きました。先生方は嫌な顔一つせず、いつも親身にアドバイスして下さいました。「今の状態では受かる確率は0%だ」と言われたこともありました。しかし、先生方はその後も声をかけて下さり、徐々に気持ちも楽になっていきました。特に、「何か悩み事があったらすぐに俺のところに来い。」という先生の一言はとても心強かったです。心から信頼できる先生方のサポートのおかげで、志望校に合格することが出来たのだと思います。
 三年間熱心に指導して下さった先生方、早稲田スクールに通わせてくれ、送迎やお弁当や体調管理に気を配り、時には厳しい言葉で叱咤激励してくれた両親、今まで本当にありがとうございました。

 


 

感謝を忘れずに

S・Mさんの保護者様より

 毎年娘が早稲田スクールから持って帰ってくるこの「栄冠」を、いつも「皆すごいね」と、自分達とは別次元のことのように読んでいました。ですから、合格体験記のお話を頂いた時、「なぜうちが?もっと成績の良い生徒さんが書くものでは?」という思いでした。
 娘が入塾したのは小6のアイスタディの冬期講習で、中1の夏期講習から早稲田スクール近見校に通い始めました。英会話と弓道に通いながら、週3回の通塾。部活動生に比べ時間的余裕はあるはずなのに、自分に甘く家ではだらけてしまう娘。中2の頃からは反抗期とも重なり、親子喧嘩が絶えませんでした。冬にはピークで、このまま受験期を迎える訳にはいかないと思い、何とか気持ちを入れ替えて貰うため娘には辞めたと嘘をつき、3ヵ月の休塾。近見校は大好きだけど勉強は嫌いな娘に、学べることへの感謝の気持ちに気づき、真剣に取り組んで欲しかったからです。娘も親も焦りと迷いの日々でしたが、娘の口から本当に塾に戻って勉強したいとの言葉を待ち、中3の春期講習から塾に戻しました。
 そこからの1年間はあっという間でした。夏休みは朝から夜まで、毎日通っても、思うように伸びない成績。そして、合宿でのバーチャル模試の不合格。帰宅後も号泣でした。娘の性格や得意分野も考慮し、何度も志望校を変えようと言いましたが、娘の気持ちは固く、決して変えませんでした。家では誘惑に負けて集中できない娘は、毎日塾に通い、先生方に質問や相談に行き、休みのない日々でも充実して勉強することが楽しそうでした。
 今、先生方のお陰で、念願の志望校に合格でき、喜びと安堵と不安を実感しています。これまで至らぬ親に代わり、学習面のみならず精神面でも娘を支えて下さった近見校の先生方に、心から感謝しております。本当にありがとうございました。