後悔しない

済々黌高校:H・Tさん

 私が早稲田スクールに通い始めたのは、小学6年生の冬期講習でした。初めは何となく入塾したのですが、先生方の授業が分かりやすく楽しくて「頑張ろう」と思ったことを覚えています。私は中学3年生の1年間で大事だと感じたことを四つ伝えたいと思います。
 一つ目は、間違い直しをしっかりすることです。中学3年の初めまでは、間違い直しは「先生に見せるもの」だと思っていました。しかし、先生方は「間違い直しは自分のためにしなさい」とおっしゃったので、参考書などを見て、まとめるようにしました。すると、自分のノートは「自分の苦手がまとめてある参考書」になっていました。このノートは受験当日も見て、自分の字で書かれた参考書なので、すごく落ち着きました。
 二つ目は、休み時間の有効活用です。私は、もともと人の前で勉強したくないタイプだったので、休み時間は友達と話をすることが多くありました。しかし、私は第7回四高模試でDに近いC判定だったことで、「これではいけない」と思い、休み時間に勉強することにしました。最初は周りが話していたり、遊んでいたので、「自分も加わりたい」と思っていましたが、逆に話をしていた中に「一緒に勉強してもいい?」と言ってくれる人も出てきて、共に勉強を頑張れました。休み時間にも頑張ったことが、少し自信になったように思います。
 三つ目は、絶対後悔しないようにすることです。「この勉強したくない」とか「もうきつい」と思った時、「我、事において後悔せず」という宮本武蔵の言葉を思い出し、「もしこの問題が出たらどうするん だ!!」と思って勉強に取り組みました。その結果、受験の日には、「これだけしたから大丈夫」と後悔なく、安心することができました。
 四つ目は、決してあきらめないことです。私は共通テストが二回ともすごく結果が悪く、学校の担任の先生に「済々黌はけっこう厳しいですね。チャレンジ受験になると思います。受験しますか?」と言われましたが、私は「はい。済々黌を受験します」ときっぱり答えました。また、友達に「どこ受験するの?」と聞かれ、成績が届いていなくて、笑われると思っても、「済々黌だよ」と、はっきり言っていました。今思えば、それが自信になっていたと思います。
 この1年間は、勉強しても成績が上がらなかったり、思うように結果が出ず、苦しい思いをした時期もよくありましたが、その時でも、先生方は勉強のアドバイスをして下さったり、精神面でもサポートして下さいました。私が先生方にしつこく質問しても、納得するまで、丁寧に教えて下さいました。困った時は先生方に頼って下さい。そして、最後の最後まであきらめずに頑張って下さい。思い強ければ、絶対叶うはずです。応援しています!!
 最後になりましたが、受験勉強に全面的に協力してくれた家族、不安な時に「Hさんなら大丈夫」と最後まで応援して下さった先生方、本当にありがとうございました。

 


 

最後の最後まであきらめないことの大切さ

H・Tさんの保護者様より

 「お父さん、合格した!」
驚いたような、こわばったような声が電話から聞こえてきました。この瞬間、とても長く感じた「受験」の1年が終わりました。親にとっても初めての高校受験で、子どもにどのように接したら良いか分からない毎日でした。なかなか望む成績を出せない子どもに対して、どのような言葉をかけたらいいのだろう、何をしてあげたらいいのだろう、とオロオロすることばかり。本人も自分の成績に不安を感じていただけに、親としてますます何をしてあげたら良いか分からないままの1年間でした。
 受験が終わって、大切にしていた「はちまき」を初めて見せてくれました。そこには、早稲田スクールの先生方の、熱い熱いメッセージがびっしり書かれていました。これでもか、というほどに。正直、驚きました。なぜなら、なかなか思うような点数が取れていないのに、気持ちが上向きになるような励ましの言葉が、たくさん並んでいたからです。きっとこの「言葉」に力をもらい、がんばれたのだな、と思いました。それに比べ、私は親として「前向きになれるような言葉」をかけてきただろうか。自分の不安感を子どもにそのままぶつけてはいなかっただろうか。等々、反省することばかり。成績がどんな状況であろうとも、親としてあきらめずにエールを送り続けること。このことが、受験にとって、いや子育てにとって一番大切なことだったと、あらためて先生方から教えられた気がしています。試験日の前日まで懇切丁寧に教えていただいたこと、あたたかい励ましの言葉をかけ続けていただいたことに、感謝しています。ありがとうございました。