将来を見据えて

熊大附属中学校:K・K君

 僕がこの早稲田スクールに入塾したのは、小学4年生の春です。僕はその時はまだ受験のことなどまったく考えていませんでした。宿題をやり、授業を聞き、CTを受け、学判で自分の力を試すということをくり返し行ってきました。そして、僕が附中受験を意識し始めたのは、小学6年生の夏です。夏期講習をはじめ、日曜特訓、冬期講習とさまざまなイベントをこなし、少しずつ自分の力へと変えていきました。
 そして迎えた受験当日。一問一問をていねいに解くことができ、早く終わったら見直しました。面接でも心を落ち着かせ、面接官の質問に答えることができました。
 受験を終えて一週間が経ち、少し分厚い封筒が届きました。母がはさみで封筒の上の方を切り僕に渡してくれました。バクンバクンと鳴る胸をおさえ、中に入っていた紙を取り出しました。数枚ほど紙をめくると、
 「合格通知書」と書かれた紙を見つけました。その瞬間、胸の中にあった緊張が喜びと達成感に変わり、少しの時間が経つと、やっと自分は合格したという実感がわいてきました。僕が合格できたのは、①当たり前だが、宿題を絶対に忘れないこと。②間違いをすぐに見直すこと。③その間違いを正す時に、その周辺の問題を解くこと。この三つのことを必ずやってきたからだと思います。実は、多くの勉強をこなしてきたこの期間中に僕は将来、医師になることを決めていました。だから、今回の附中受験は、そのための通過点でしかないと考えています。この後には高校、大学、そして国家試験とさらなる難関があります。今以上の試練が待ち受けているでしょう。しかし、僕は絶対折れない意志を持って、今回やり遂げられたことを自信に、立ち向かっていこうと思います。中学校に入ったらスタートダッシュをかけ、上位にくい込み、それをキープしていきたいです。しっかりと自分の将来を見据えて…。

 

 


 

スタートライン

K・K君の保護者様より

 Kには二人の兄がいます。兄たちも今年受験生でした。Kについては、中学受験、そして内部生ということもあり、安易に考えていました。それどころか、日中ずっと早稲田スクールにいる日曜特訓や冬期講習など、やり過ぎで勉強が嫌いになるのでは、と心配したほどです。しかし、彼は二人の兄に見習ってほしいくらい、一生懸命勉強してくれました。
 子どもたちが中高大の受験を経験することになった今回、改めて感じたことがあります。一部の特殊な学校を除いては、やはり今までの努力の量が結果に比例するのだということです。合格はゴールではなく、スタートだと思います。もちろん、今回失敗したとしても、挽回のチャンスは何回もあります。でも、それには普通ではない努力が必要になります。志望校合格というスタートラインに立てた今、一息つきたいところではありますが、ここで努力をやめず努力し続けることが次へのステップを楽にしてくれると思います。春からは部活動も始めることになるでしょうし、学校行事などもたくさんあり、今まで以上に忙しい毎日になるでしょう。生き生きとした中学校生活を過ごしてくれることが親としての今の望みです。
 Kの受験については、早稲田スクールの先生方に全てお任せしました。合格させていただいて、ありがとうございます。中学部でもよろしくお願いいたします。