自分の道を歩む

熊本高校:S・Eさん

早稲田スクールに入塾し、四度目の春が訪れました。私は今、喜びに満ちています。
 私はいつでもたくさんのことに興味を持ち、積極的に行動を起こそうとしてきました。それゆえに、高校受験のための勉強時間が十分に取れずにいました。そんな私が、どのようにして勉強をし、第一志望の高校に合格することができたのか。私が大切にしていたことを二つ、紹介しようと思います。
 第一に、授業と宿題とCTの手を抜かない、ということです。私は、卓球部とコーラス部の二つの部活に所属していたため、自学の時間があまり取れませんでした。また、コーラス部の活動は10月まであったため、夏休みでさえもほとんど受験勉強をすることができませんでした。そんな中で私が大切にしていたのが「授業を真面目に受けること」「宿題を必ずやること」「CTに必ず合格すること」でした。授業と宿題に関しては、当然のことながら学校でも同様に「手を抜かず丁寧に」を心がけていました。授業は新しい知識を学べる場。私は、授業中気になった言葉を、常に筆箱の中に入れていたメモ帳にメモし、家に帰ってから調べて、専用のノートに書き込むようにしていました。宿題は、授業で習ったことを定着させるためにやること。こちらでも授業と同じように、分からないことは調べたり聞いたりしてノートに書いていました。CTは定着度のチェックをするためのもの。合格点がどうであろうと、自分の基準はいつでもマイナス0でした。そうしないと、油断をしてしまうからです。このように、私は、授業・宿題・CTを丁寧に取り組むことを大切にしました。第二に、自分が選んだ道に決して後悔しないことです。受験を意識すると、「この道で本当にいいのだろうか」と不安になることがあります。私にもその様な時期がありました。そして、私の周りの友達にもありました。親に何か言われただとか、その高校を目指す理由が分からなくなっただとか、理由は様々です。しかし、そこで立ち止まってしまっては、前に進むことは出来ません。前に進まなければ何も起こりません。だから、そんな時には私は、「どうにかなるさ」と成り行きに任せたり、友達に話を聞いてもらったりしていました。とにかく、後ろ向きにだけはなりませんでした。
 最後に、私の好きな言葉を紹介します。それはシェークスピアの「物事に良いも悪いもない。自分次第で良くも悪くもなる。」という言葉です。すべての人の未来は無限大に広がっています。どんな人の未来も、変わることができます。どうするかは、その人次第。だから受験生の皆さん、あなた達の未来は、あなた達の手でつかみとって下さい。皆さんの合格をお祈りします。

 


 

受験を終えて

S・Eさんの保護者様より

 高校の入学式を二週間後に控え、娘が受験生としてどのように過ごしたかを振り返ってみました。
 娘は中3になっても二つの部活に入っていました。一つは中学1年から入った卓球部、もう一つは2年生から入ったコーラス部です。コーラス部は部員が少なかったので、兼部員を募集していました。小学校でコーラス部に入っていた娘は、自分から希望してコーラス部にも入部しました。そのため、長い休みの時は、午前中に卓球部の練習に参加し、午後にはコーラスの練習に参加、週末などは卓球の試合に出場し、それが終わると学校に戻りコーラスの練習、急いで家に戻り夕食を食べて、バタバタと塾へ行くという日々でした。
 親としては、疲れがたまってはいないか心配した時もありましたが、本人は忙しい日々を楽しんでいるように見えました。母親の私がしたことは、栄養のバランスを考えた食事を準備し、「早く寝なさい。」と言うことぐらいでした。そして、疲れて本人が塾を休みたいと言う時は、無理して行かせず、休ませました。もちろん、休んだ時も早稲田スクールの先生方が丁寧にフォローされましたので、安心しておりました。
 7月の中体連も終わり、まわりの友人たちが、入試に向かってじっくり勉強する中、8月の大きなコンクールに向けたコーラスの練習が佳境に入りました。早稲田スクールの夏合宿の二日後がコンクールということで、合宿の帰路、バスを降りるとそのまま学校の音楽室へ走り、練習に参加しました。そして熊本県コンクールで金賞を受賞し、9月にある九州大会に出場することになりました。夏休みは、みんな一日中塾で勉強している時に、娘は授業だけを受ける日々。そしてコンクール出場のため、塾を数日休む時もありました。合唱コンクールの九州大会出場は娘の小学校の時からの夢でした。そのため今しかできないことを大切にしながら、短い時間に集中して勉強していました。移動のバスの中や、宿泊先のホテルで。コンクールの結果発表までの会場での数十分の待ち時間さえも利用して勉強していました。そういう日々の中、早稲田スクールの先生方には娘の性格をよく理解し、温かく見守り、時には厳しく、性格に合ったご指導をしていただきました。遅ればせながら、10月からは本格的に受験に向けての日々が始まりました。しかし、その後も好きなコンサートに行ったり、クリスマスには友人と映画に行ったり、受験直前の2月のバレンタインには例年どおりクッキーを焼き、早稲田スクールの友だちに配り、「ありがとう。でもそんなに暇なの?」とあきれられたと聞きました。私はそれも気分転換になっていいかなと思いながらクッキー作りを手伝いました。結局、娘は入試まで、自分のしたいことを、したいようにし、私はそんな娘をただただ応援していました。
 3月の入試本番。二日目の数学で失敗した……と、かなり落胆し、発表の時を親子ともども不安な気持ちで迎えましたが、早稲田スクールの先生が12月の二者面談の時に言われた、「きっと 大丈夫ですよ。」という言葉を信じていました。
 娘が希望する高校に合格できたのは、競い合い、励まし合い、ときに慰め合った高い志をもった友人たち、そして、どんな時にも生徒に寄り添ってくれる早稲田スクール京町校の先生方のおかげです。ほんとうにありがとうございました。